大磯町の給食問題 PTA主導で仕出し弁当検討

 大磯町立中学校で給食が中断していることを巡り、町立2校のうちの一つ、大磯中学校(同町東小磯)の保護者が民間事業者から仕出し弁当の提供を一部で受けられないか検討していることが27日、分かった。弁当持参に負担を訴える家庭が出ていることを重視、試行段階だが、現在教員向けに10食の提供を受けているという。

 同日の町議会本会議で、鈴木京子氏(共産)の一般質問に町教育委員会が明らかにした。

 町教委によると、昨年末に同校の保護者を対象に実施したアンケートで、約4割の保護者が弁当を用意するのに苦労し、仕出し弁当やパンの販売を希望していると回答。教員からも同様の要望が上がっているのを受け、同校PTAが仕出し弁当の外部への依頼を学校側に打診し、13日から試行している。28日まで継続するという。

 課題として▽現金の管理方法▽学校の昼食としてふさわしいか−などが挙げられ、導入時期は未定。教育長は町議会で「学校やPTA主体の取り組みを尊重し、混乱が起きることがないよう見守っていく」と述べるにとどめた。

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