還暦こえても「野球小僧」 小田原オイターズ 小田原市

「若さの秘訣は野球!」小田原オイターズの選手たち

 60歳以上の野球愛好家が集う「還暦野球」。小田原で2002年から活動する「小田原オイターズ」は、69歳以下13人、70歳以上が10人。代表を務める本田勝寿さんはチーム最年長で今年80歳になる。モットーは「楽しく勝とう」。間もなく開幕する神奈川県還暦軟式野球連盟の春季大会に、小田原市から唯一出場する。

 県内29の還暦野球チームが出場し、1部から4部に分かれてリーグ戦に挑む。ほかに、70歳以上のチームによる「古希」と80歳以上の「グランド古希」のリーグ戦も開催される。

 4部で戦う小田原オイターズは優勝経験もある。山本三郎監督(71)は「打力もあり、投手もいい。完全制覇を狙います」と気合十分。中学時代からピッチャー一筋の山本監督は今でもランニングを欠かさず、大好きな野球で汗を流す。「家にいて体を動かさないでいては衰えてしまう。チームの仲間とお酒を飲む時間も楽しい」と笑顔で話した。

 チームの事務局を務める植村榮さん(78)は、中学で野球をはじめ、高校でも勤務先のチームでもキャッチャーだった。「私から野球はとれない」と笑う。練習の他にも健康のために週に3回スポーツジムに通っているという。

 エースの山村健蔵さん(64)は45歳で神奈川国体に成年男子代表として出場し、優勝。「野球は100点にはなかなかならないスポーツ。満足できないからこそ、何歳になってももっと上手くなりたいと思う」と醍醐味を語る。

 小田原オイターズは毎週水曜日の9時から正午まで酒匂川河川敷野球場で、土曜日は企業のグラウンドなどで半日練習をしている。春季大会のほか、毎年秋季大会と県央愛好会リーグ戦、三鷹市長杯にも出場している。

 参加希望者は植村さん【電話】080・2006・0231、もしくは山本監督【電話】090・1660・2914へ。

軽快な打球音が河川敷に響く

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