神奈川県産の米「はるみ」2年連続特A

 日本穀物検定協会が28日発表した2017年産米の食味ランキングで、神奈川の「県央・湘南・県西産はるみ」が5段階評価で最上級の「特A」に選ばれた。はるみは16年産の食味ランキングで県産米として初の特Aに選出され、最高評価を得るのは2年連続。

 産地・品種ごとに区分した全国(東京都、大阪府、沖縄県を除く)の151銘柄を、味、粘りなど6項目で評価。特に良好なものが特Aとされる。

 はるみはJA全農営農・技術センター(平塚市)が開発し、14年登録の品種。昨年の特A選出の効果から作付けが進み、県内一の米どころである平塚市のほか、西湘地域や、厚木市、伊勢原市などで普及が進んでいる。

 平塚市ではるみを栽培しているJA湘南普通作集団栽培組織協議会の市川亀雄会長(73)は「ことしも評価されたことがうれしい。世に出回ったばかりの品種。18年産も、よりおいしいお米を届けていきたい」と喜びを語った。

 今回は特Aが43銘柄となったが、有名ブランドの新潟県魚沼産コシヒカリは、特Aが設けられた1989年産から続いた最高評価を守れず、初めて2番目の「A」になった。

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