25日に行われたリーグ・アン第27節のマルセイユ戦でFWネイマールが右足首の捻挫と第5中足骨を負傷してしまったパリ・サンジェルマンは、3月7日に行われるレアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグに大きな不安を覚えたことだろう。1stレグをアウェイで1-3と落としているだけに、2ndレグは本拠地で何としても巻き返さなければならない。そこでネイマールがいないのはかなりの痛手だ。
しかし英『Daily Mail』は、ネイマール不在が良いことに繋がるかもしれないと別の見方を示している。何より心強いのはMFアンヘル・ディ・マリアの存在だ。ディ・マリアはここ最近好調を維持しており、28日に行われたクープ・ドゥ・フランス準々決勝のマルセイユ戦では2得点を記録している。しかし今季のディ・マリアはあくまでネイマール、キリアム・ムバッペ、エディンソン・カバーニのバックアッパー的存在で、レアル戦もベンチから試合を見守っていた。だがネイマールが負傷離脱したことで、2ndレグでは確実に先発するだろう。
また同メディアは、前線からレアルに激しいプレスを浴びせるにはネイマール不在の方が都合が良いとの見方を示しており、ネイマールより運動量のあるディ・マリアを入れる方が機能するかもしれないと分析している。ルカ・モドリッチやイスコなど世界屈指のテクニシャンを抱えるレアルをプレスで潰すのはかなり難しいが、ネイマールが守備に積極的でないのは明らかだ。ディ・マリアの方が守備面の貢献度は上だろう。
ネイマールの負傷離脱は痛手だが、見方を変えればチャンスにもなる。ネイマールがピッチにいる場合は攻撃のほとんどがネイマールを経由するが、不在となればPSGの攻撃はよりシンプルになる。ネイマールがもたらす特別なクオリティは失われるが、球離れは確実に良くなるはずだ。ディ・マリアが好調を維持しているのも大きく、ネイマール不在がPSGの逆転勝利に繋がる可能性も0ではないだろう。
●theWORLDオフィシャルニュースサイトが、サクサク読めるアプリになりました。
ダウンロードはこちらから（iOS版）
https://itunes.apple.com/us/app/theworld-%E3%82%B6-%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89/id1322951988?mt=8/
