「じゃんぼかるた」で対決 体動かし、歴史や民話学ぶ 横浜市瀬谷区

かるたを持つ吉川さん(中央)らスポーツセンタースタッフ

 瀬谷歴史かるたを元に作られた「じゃんぼ瀬谷かるた」を使用した大会が、3月11日(日)に瀬谷スポーツセンターで開かれる。大きいサイズの札を使用した大会は、区内でも初の試み。体を動かしながら、歴史や民話、名所への理解を深める。

 「じゃんぼ瀬谷かるた」は、1980年に区民と区役所が協働で作成した「瀬谷歴史かるた」を元に作られたもの。サイズはA2版で、元のかるたをカラーで拡大コピーし、発砲スチロールに貼り付けたものを絵札として使用する。

 区役所地域振興課によると、「じゃんぼかるた」は10年以上前からあると言い、自治会町内会などで使用したいという要望がある場合、年に1、2回ほど貸し出しているという。

体使って札探す

 瀬谷区の歴史や民話、名所や旧跡などを題材にした「瀬谷歴史かるた」を使用し、区では毎年1月、小学生を対象にした「瀬谷かるた大会」を開催。今年で14回目を数え、新春の風物詩となっている。

 瀬谷スポーツセンターでは、1月の大会にヒントを得て「じゃんぼせやかるた大会」を企画。以前から、札に記された場所を回るコースを設定し、ウオーキングイベントを企画するなど、瀬谷歴史かるたの普及に力を入れてきた同センターでは、「もっと広まってくれたら」と開催を決めた。

 大会の特徴は、走って札を探し、体を動かしながらかるたを取ること。担当者の同センターの吉川明里さんは、「スポーツセンターらしく運動の要素を入れることになり、じゃんぼかるたを探して体を動かすルールにしました」と話す。また、かるたを通して、参加する子どもたちに瀬谷区の歴史を楽しく学んでもらいたいという思いも込めた。

「熱戦を期待」

 大会は団体戦方式。当日にチーム分けを行い、3人1組で札を多く取ったチームが勝ちとなる。参加者は一つ目の合図で整列し、二つ目の合図で読まれた札を探して一斉にスタート。走りながら体育館に散りばめられたかるたを探す。札の位置を把握することが勝負のポイントとなる。

 1月のかるた大会の企画委員長を務め、今大会にも協力する瀬谷区青少年指導員連絡協議会副会長の菊地勝也さんは「スポーツと融合したかるた大会ということで、すごく楽しみ」と期待を寄せる。吉川さんも「白熱してもらいたい。今後も継続し、地域に広がっていけば嬉しいです」と話した。

 午前10時〜午後1時。区内在住か在学の小・中・高校生対象。無料。希望者は4日(日)まで同センターへ来館か電話(【電話】045・302・3301)で申し込む。

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