JFEなどのミャンマー薄板建材合弁「JMM」が鍬入れ式、19年下期にもCCL稼働

 JFEスチールなど5社が出資する薄板建材合弁事業、JFEメランティ・ミャンマー(略称・JMM)が1日、ヤンゴン近郊のティラワ工業団地で鍬入れ式を行った。2019年下期にもカラー鋼板ライン、20年上期に溶融亜鉛めっきラインを立ち上げる予定で、高品質を武器に同国での需要開拓に挑む。

 主な来賓ではミャンマー政府のヘンリー・ヴァンティオ副大統領やタン・ミン商業大臣、日本政府から樋口建史大使や藤原豊経済産業省貿易経済協力局審議官が出席。250人の参加者を前にJMMのセバスチャン・ランゲンドルフ社長やJFEの柿木厚司社長が挨拶した。

 ヘンリー副大統領は「JMMはティラワ工業団地のゾーンBで初期の投資案件。エンジニア育成や機械産業の発展にもつながり、ミャンマー工業史に貢献する事業だ」と期待。柿木社長は「半年ぶりにミャンマーを訪問したが、ビルや工場建設が活発で短期間での変化を目の当たりにした。ミャンマーが輸入している薄板建材をJMMで現地生産し代替したい」と語った。

 式典には野房喜幸常務執行役員や吉岡道裕役員付主任部員、合弁パートナーの3商社からJFE商事の織田直祐社長や小林良嗣常務執行役員、伊藤忠丸紅鉄鋼の兼田智仁社長や島田和明執行役員、中野康次薄板貿易部長、阪和興業の古川弘成社長、加藤恭道専務、海老原弘専務執行役員が列席。JFE鋼板の小倉康嗣社長や保険を担うJFEライフの守安進社長も参列した。(ヤンゴン=黒澤広之)

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