西日本で32年ぶりの寒冬 北陸で平年の6倍以上の記録的積雪 気象庁まとめ

平均気温平年差の経過(12月、1月、2月)出典=気象庁ホームページ(着色は加工)

 気象庁は1日、冬の天候まとめを発表した。日本付近に強い寒気が流れ込んだ影響で、全国的に冬の気温が低くなり、西日本では1985年/86年以来32年ぶりの寒い冬となった。また、福井県福井市で積雪が37年ぶりに140センチを超えるなど、北陸地方では平年の6倍以上の記録的な積雪となった所があった。

12月は発達した低気圧で大雪

2018年冬(12月~2月)の平均気温、降水量、日照時間の平年差(比)。出典=気象庁ホームページ

 12月は断続的に強い寒気が流れ込み、全国的に気温が低く、西日本はかなり低くなった。12日頃や27日頃は発達した低気圧やその後の冬型の気圧配置の強まりで、北日本や北陸で大雪となった。

1月は関東で4年ぶりの大雪 都心で-4℃

1月22日、東京都心で積雪(港区赤坂)

 1月中旬は冬型の気圧配置が続かず、気温の高い日が目立った。その後は再び、強い寒気が流れ込み、北日本から西日本の広い範囲で大雪や激しい吹雪となった。
22日は低気圧が本州の南岸を発達しながら通過した影響で、関東地方の広い範囲で大雪となった。

 東京都心では積雪が23センチに達し、2014年2月以来4年ぶりに積雪が20センチを超えた。また、26日は埼玉県さいたま市で最低気温が-9.8℃、東京都心で-4℃を記録するなど、厳しい冷え込みとなった。

2月も厳しい寒さ 山形県で積雪4メートル超

2月6日午前10時前、福井市内の様子。

 強い寒気の影響は2月も続き、全国的に気温の低い状態が続いた。日本海側では発達した雪雲がかかり、記録的な大雪となった所があった。
 7日は福井市で積雪が1メートル47センチに達し、国道8号線では約1500台の車両が立ち往生するなど市民生活に大きな影響があった。また、13日は山形県大蔵村肘折で積雪が4メートル45センチに達し、全国で4年ぶりに積雪が4メートルを超えた。

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