ラムジーとジャカのボランチは守備に問題、オバメヤンは孤立 ヴェンゲルの戦術に英紙は納得できず

2度目もマンCに完敗 photo/Getty Images

先日のカラバオ杯決勝に続き、アーセナルは1日に行われたマンチェスター・シティ戦でも全く同じ0-3のスコアで敗れてしまった。序盤こそアグレッシブな姿勢を見せたものの、気付けば前半だけで3失点。試合は早々に決まってしまった。

英『METRO』が気にしているのは指揮官アーセン・ヴェンゲルの戦術プランだ。この2試合では3バックと4バックの両方を使ったが、ボランチはアーロン・ラムジーとグラニト・ジャカのコンビのままだった。マンCの攻撃が超強力であることは事前に分かっていたことで、この2人の守備力で中盤をプロテクトすることは難しい。

中盤に枚数を増やすことを考えればラムジーとジャカの後方にアンカーを置くやり方もあったはずだ。今冬にはフランシス・コクランを売却したものの、ベンチにはモハメド・エルネニーがいた。最終ラインの枚数を調整しただけのプランに同メディアは納得できなかったようだ。

また、守備面で激しさが不足していることも気がかりだ。1月にリヴァプールがリーグ戦でマンCの無敗進行をストップした時、リヴァプールの選手たちは33回ものタックルを仕掛けている。マンCからボールを奪い取るためには絶えずプレスをかけ続けるしかない。一方でカラバオ杯決勝でのアーセナルのタックル数は10回だ。マンCを止めるには不十分だろう。マンCを撃破するうえでアーセナルの守備は適切なものではなかった。

攻撃面では相変わらずピエール・エメリク・オバメヤンが孤立気味で、ただ速いだけで強敵を破るのは難しい。現在はアレクサンドル・ラカゼットが離脱しているものの、同メディアは2トップにするなど別のアイディアを出してほしかったようだ。オバメヤンが前線でフラストレーションを溜める展開は何も変わっていない。

一部ではアーセナルがカラバオ杯決勝でのリベンジを果たすのではと期待感もあったが、それも早々に消えてしまった。それだけマンCが強いとも言えるが、もう少しヴェンゲルに工夫が欲しかったところか。

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