JFEエンジ、完成間近のミャンマー初の桟橋向け鋼製ジャケット

 JFEエンジニアリングが受注し建設を進めているミャンマーの桟橋向け鋼製ジャケットが完成間近に迫っている。日本のODAで行われているティラワ港コンテナターミナルプロジェクトの一環で、ミャンマーで鋼製ジャケットが採用された初の案件。すでに据え付けを終え、ジャケットを連結する最終工程の溶接作業を進めている。

 同プロジェクトは2015年12月に東洋建設とJFEエンジが共同で受注したもの。JFEエンジはジャケット製作を担当し、16年10月から現地で本格作業を開始。昨年6月から最初のジャケット組み立てを行っていた。

 ジャケットは1基当たり240トンで、幅20メートル、長さ40メートル、高さ7・9メートル。計20基をつなぎ、400メートルの桟橋とする。

 同国初の鋼製ジャケットとあって当初は未知の部分も多かったが、現地企業との円滑な連携やJFEエンジとミャンマー建設省の鋼構造物製作合弁事業、J&Mスチールソリューションズ(本社・ヤンゴン市)による部材供給によって順調に工事は進んだ。予定より若干早く、4月中にもジャケットは完工する見通しという。(ヤンゴン=黒澤 広之)

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