なでしこ、アルガルベ杯不安な幕開け

2018年のアルガルベ杯がスタート。なでしこはオランダと初戦を戦いました。その試合を 元なでしこジャパンの丸山桂里奈さんに語っていただきます!

みなさま、ご無沙汰してすみません。お元気でしたか?

私は元気シャキシャキでしたー

なでしこの遠征や大会がなかったので、更新するタイミングを見計らってました。

アルガルベ杯が開幕しました。

初戦、なでしこはオランダと対戦。結果を先にいうと2-6での大敗。

初戦はチームとして一番大事なので、どうにか勝利して波にのりたいところはありましたが…

試合の成り行きについて簡単に振り返ると

前半5失点

雨上がりで、ピッチコンディションがとても悪い状況でした。

ただ、それ以上に、日本はとても出足が悪く、プレスがきかず、ミスパスも多い。1失点、右サイドに出たボールに、センターバックで経験の浅い市瀬選手が、簡単に身体を入替えられてしまう。

右サイドから、マイナスクロスで、ゴール前で、ダイレクトで決められた。

立て続けに、2失点目左サイドから、真ん中へのパスをダイレクトで決められ、あっさり失点してしまう。

そして、3失点目コーナーキックのセカンドボールを、バイタルエリアから、 ロングシュートを決められる。

失点続きになるが、日本のいいプレーからの得点も忘れてはいけない。

左サイドの長谷川選手が中央で、右サイドの裏にスルーパスを出す、それを中島選手が左足で、決める。長谷川選手の技術が光るパスが活きた。

その後の4失点目、ゴールキーパーの池田選手の右足のキックが、そのままぺナルティエリアの外のオランダの選手にミスパス。そのまま、シュートを打たれて、池田選手の足に当たったが、そのままゴール。その後ゴール5失点目も、コーナーキックをヘデイングで決められてしまった。

なかなか試合で前5失点とられてしまう試合はどうなのかと感じてしまう。なでしこリーグならまだしも、代表の試合でこのスコアは少々心配なところや不安がある。ただ、長谷川選手,中島選手のコンビネーションからの得点の形を増やしていきたい。

しかし、大量失点はチームとしてかなり痛い部分だ。

やはりDFラインの経験不足や、ゴールキーパーの不安定さ、ボランチの阪口がDFラインに声をかけ続ける姿を見たが、彼女がリーダーとしては間違いないが、とにかくワールドカップ予選が迫る中でいち早く課題改善が必要だなと感じた試合になった。

田中選手に交代して、投入された岩渕選手が右サイドから2人の間を突破し、右足を思い切り振り抜いた。岩渕選手の技術の高さだけでなく、欧米の選手相手にも果敢にチャレンジするドリブル、シュートの精度が生んだゴールになった。技術だけでなく、メンタルもたくましく強くなったなと見ていて成長を感じることができた。

相手が強くなればなるほど、もちろん組織力も大事だが、ゴール前ではここの打開がいかに大事なのかと思う。

ペナルティーに進入できれば、ゴールチャンスも増えるし、相手もなかなか守備しづらくペナルティーキックを誘うこともできる。オフェンスの選手は自分が決めてやるという気持ちで、積極的にチャレンジしてほしいと思う。

イレギュラーは当たり前

始めにも書きましたが、国際大会は本当に何があるかわからない。

移動や気候などでも左右されやすい。しかし、それは相手も少なからず同じであり、雨上がりで、ピッチが濡れていたというのが、言い訳にはならない。しっかり、結果を受け入れて前に進まないといけない。熊谷選手、宇津木選手、横山選手等、海外組がベンチスタートだった。主力が出場してないからと言ってレベルに幅が出て着てしまうことは、チームとしてまだ完成してない感じはやも追えない。

センターバックも三宅選手、市瀬選手と若い選手のコンビネーションも不安定さがある。

若い選手の経験の浅さは仕方ない部分ではあるが、チームとしてはそこをもっとしっかはらカバーして、若手中堅ベテランが融合しているチームになる必要がある。

今はもう選手を試す時期ではないので、ワールドカップ予選に向けて、スタメンをまずしっかり固定していきたいところだ。

少々辛口になりましたが、やはりなでしこには期待しているのでその気持ちが強すぎて、今回は気持ちが入りすぎてしまいました。引き続き、アルガルベ杯のコラムを書いていきますのでよろしくお願いします!

なでしこジャパンの勝利を願って!

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