エルネスト・バルベルデ監督のもとで、ソリッドさを増したバルセロナ。リーガ首位を走る彼らは今週末、2位アトレティコ・マドリーとの頂上決戦に挑む。
ここでは、『Sportskeeda』による「2018年夏にバルサが獲得すべき5人のスター」を見てみよう。
アルトゥール(グレミオ/ブラジル代表MF)
昨年のコパ・リベルタドーレスに貢献したアルトゥールは、欧州クラブからも注目される存在だ。そのなかで、21歳のボランチの獲得レースをリードしているのは、バルセロナだとされている。
グレミオ育ちのアルトゥールは昨年のブラジル1部リーグの「新人賞」を獲得。ブラジルのアンダー代表としての経験もあり、すでにフル代表にも招集されている。
彼はそのパス能力とビジョンによって、アンドレス・イニエスタと比較されている選手だ。リリース条項は5000万ユーロ(66億円)に設定されているが、バルサは値切るだろう。
ダヴィド・アラバ(バイエルン・ミュンヘン/オーストリア代表)
そのバーサタリティによって、アラバは世界最高のDFのひとりとなっている。CBでも中盤でも、そしてより彼にとってより“ナチュラル”なポジションである左サイドバックでもプレー可能だ。
そんなアラバをバルサは長年狙ってきた。
すでにバイエルンでの試合出場が300に迫る彼は、ドリブルとパスに優れるためにポゼッション面で長けている。また爆発的なスピードもあるため、一瞬で守から攻へ切り替えることが可能。クロスも素晴らしく、守備においても落ち着いている。
25歳ながら非常に成熟している選手でもある。バルベルデの守備陣において、彼のバーサタリティは多くのオプションをもたらすことだろう。
今季はリュカ・ディーニュが苦しんでいるが、アラバならばジョルディ・アルバの負担を減らすことができる。全体として見れば、彼はバルサのスカッドの質を間違いなく向上させるはずだ。
ティモ・ヴァーナー(RBライプツィヒ/ドイツ代表FW)
彼は現在欧州で最も得点力のあるストライカーのひとりだ。
昨季は21ゴールを叩き出して、ドイツ代表にもデビューした。代表でも得点を量産しており、W杯でも牽引役となることが期待されている。
バルサはルイス・スアレスの後継になれる有望株を探し始めている。31歳になった彼を助け、負担を減らせる若きストライカーがバルベルデには必要だ。
21歳(3月6日で22歳)のヴァーナーはテクニック、驚異的なスピード、致命的なフィニッシュ力を兼備しており、DFの裏に走り込める選手だ。
ただ、バルサは彼の獲得を巡り、バイエルンのようなクラブと争わなくてはならないだろう。移籍金は相当高額になるはずだが、バルサには契約をまとめるだけの財力がある。
マルコ・ヴェッラッティ(PSG/イタリア代表MF)
彼は今もバルサのターゲットになっている。昨夏に獲得を試みたものの、PSGから固辞されてしまった。
25歳のMFはトラップ技術、狭いスペースでのボールキープ力、そしてビジョンに優れている。さらに、パスレンジと精度も持ち合わせていることから、ワールドクラスのMFになっている。深い位置から相手に脅威を与えるランもできるほか、守備スキルもいい。
いまだにチャビの穴を埋められないバルサにとって、ヴェッラッティは理想的な後継者候補と考えられている。
アンドレス・イニエスタがキャリア終盤を迎えていることから、バルサは中盤に経験と質を備えた選手が必要だ。彼なら完璧にハマる。
アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリー/フランス代表)
彼は現在世界最高のアタッカーのひとりとして評価されている。バーサタイルな選手で、前線ならどこでもプレー可能だ。
ディエゴ・シメオネ監督も攻撃的MFとして、メインストライカーとして、そして両サイドのウィンガーとして彼を起用して中心的役割を与えている。
昨夏はマンチェスター・ユナイテッド移籍が噂されていたが残留。アトレティコはFIFAから移籍禁止処分を受けており、代役の獲得が難しいことが理由とされた。
テクニックを備えた得点力に長けたフィニッシャーで、両足が使えるほか、ワークレートも高く、創造的で知的な動きを見せるグリーズマン。
2016年のバロントール投票では3位になり、リーガでは最優秀選手にも選ばれた。一貫性もあり、バルサにとって素晴らしい補強となることは間違いない。