これからのスカウトは「AI」で!ローマ会長、壮大な構想を明かす

『Affaritaliani』など各メディアは、「ローマのジェームズ・パロッタ会長は、AIによるスカウト事業を構想していることを明らかにした」と伝えた。

ローマの会長を務めているイタリア系アメリカ人のパロッタ氏。新スタジアム建設、モンチSDの引き抜きなど精力的な動きを見せている。

そして、彼は『MIT Sloan Sports Analytics Conference』で以下のように講演し、AIによる選手のスカウトを行うという計画を明かした。

ジェームズ・パロッタ 「およそ9ヶ月前、我々は次なるステップへと進もうとしていた。

御存知の通り、もし新しいリオネル・メッシが欲しいと考えるのであれば…いや、次なるロナウドでもトッティでもいいが、それはとても難しいことだ。

6000名の選手を見ることができる。それは、我々がそれくらいの選手をチェックしているからだ。

しかし、もしそのような選手を獲得したいとなれば、特定の選手の映像を何時間も見ることになる」

「したがって、我々はもっとシンプルなものを求めている。

『OK、彼が我々の求めているような特性を持つ選手です』と教えてくれるようなね。

それはタックルの回数など数字で見るものではない。プレーの特性だ。それが可能なのは唯一、機械学習アルゴリズムだ。

我々は幸運である。イタリアではサッカーをしていた2名の女性と知り合った。一人は天体物理学者であり、もうひとりは統計学者だ。

今、このグループが機械学習アルゴリズムを作るための活動を始めている。

もしモンチ(ローマSD)のような人が見れば、『こういうものが欲しかった!』というものだ。

我々はそのシステムを作り始めている。選手を識別するためにね。6000名の選手をフィルタリングするものだ。

やろうとしていることは、他のものと同じだ。フィルタリングシステムを手に入れることだけだ。

簡単なことと思われるかもしれないが、そうではない。その障害となっているのは、ビデオを分析するためのコンピュータの演算力だ。

データはある。ビデオもある。しかしその映像を分析するためにはコンピュータの処理能力が必要になる。

我々はそれを解決できる人を見つけたよ。他の大学でね。これは、我々が向かっていきたい道を歩めていることを意味する」

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