「私はミサキ」新江ノ島水族館でカワウソお披露目

 新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸)にコツメカワウソの展示コーナー「カワウソ〜木漏れ日のオアシス」が3日、オープンし、4匹のカワウソがお披露目された。公募していた1歳の雌の名前は「ミサキ」に決まり、命名式とテープカットなどのセレモニーも行われた。

 ミサキのほかに、同館の仲間に加わったのは、いずれも雄で10歳のヨモギ、2歳のヤマトとミヤマ。大分の水族館から来たヨモギはチェコ生まれ。ヤマトとミヤマは岐阜の水族館で生まれた兄弟だ。

 大阪府のみさき公園で生まれた雌の名前が付いていなかったため、2月に館内専用ボックスを使って公募。6052票中「ミサキ」が最多の180票を獲得した。次点は89票の「コウメ」だった。

 ミサキ投票者から抽選でセレモニーに招待された白井美央(みお)さん(9)=藤沢市=はインタビューに「すごくうれしい。(命名の理由は)みさき公園で生まれたから」と答え、堀由紀子館長からカワウソのぬいぐるみと、同館の年間パスポートを受け取り、テープカットを行った。

 同館でのカワウソ展示は、全面リニューアル前の旧館以来で16年ぶり。メイン展示はガラス越しに3方向から観察でき、来館者はカワウソたちの愛らしいしぐさにスマートフォンをかざし「かわいい」を連発していた。

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