『FourFourTwo』は26日、「アーセナルでアーセン・ヴェンゲル監督を置き換えられる9名の監督」という記事を掲載した。
今季限りで解任される可能性があるというヴェンゲル監督。アーセナルはチャンピオンズリーグ出場権獲得は難しい状況となっており、大きな改革が求められている。
アーセナルを引き継ぐことができるであろう9名の監督とは?
マッシミリアーノ・アッレグリ(ユヴェントス)
アッレグリ監督は現在セリエAの首位を狙って戦っている。ユヴェントスはイタリアで7連覇を達成し、さらにまだ50歳である。新しい挑戦に向かうことがあるのだろうか?
彼は4部リーグのクオイオペッリで監督としてのキャリアをスタートさせ、その7年後にミランにまで上り詰めた。
2004年以来のスクデットは獲得したが、ピルロらとの確執もあって2014年に解雇されることになった。
ただ、それからユヴェントスで成長を見せた。その戦術的柔軟性は賞賛されている。ポゼッションも出来、守備力高く、アーセナルにも適しているという証拠もある。
カルロ・アンチェロッティ(フリー)
最近の新聞報道によれば、アンチェロッティはヴェンゲルを置き換えられる監督の一人と考えられているという。
9月にバイエルンを解任された彼であるが、もちろんアーセナルを率いることができるだけの履歴書を持っている。
ミランでの8年間で、スクデット、コッパ・イタリア、2回のチャンピオンズリーグ、クラブワールドカップを制覇した。
彼は選手のメンタル面を尊重することで知られており、その手法はしばしば素晴らしい結果を出してくる。
ディエゴ・シメオネ(アトレティコ・マドリー)
2020年までアトレティコ・マドリーとの契約を延長したシメオネであるが、まだアーセナルの次期監督候補にとどまっているようだ。
彼のアグレッシブなスタイルは、アーセン・ヴェンゲルとは対照的だが、逆に言えばアーセナルには劇薬が必要なのかもしれない。
レアル・マドリーとバルセロナに支配されていたリーガ・エスパニョーラの序列をぶち壊し、第3勢力としての立場を確固たるものにした。
過去7年間でアトレティコ・マドリーを去ろうとはしなかったが、アーセナルが巨大なプロジェクトの可能性をアピールできれば…。
ヨアヒム・レーフ(ドイツ代表)
レーフのドイツ代表は、今夏行われるロシアでのワールドカップで再び優勝を狙う。連覇にチャレンジできることは、彼にとって最大のチャンスだ。
彼はこれまで一貫性のあるチームを作り上げており、攻撃性の高いサッカーはアーセナルのサポーターにも受け入れられるだろう。
2006年にドイツ代表の監督に指名された彼は、EUROとW杯3回で準決勝進出、1回の優勝を成し遂げてきた。
トーマス・トゥヘル(フリー)
この44歳の若手ドイツ人監督は、2015年にユルゲン・クロップを置き換える形でドルトムントの監督になり、不振に陥ったチームのリビルドを行った。
2015-16シーズンに2位、次年度に3位。DFBポカールで初めてのタイトルを獲得したが、その3日後に解雇されることになった。
彼は2009年にマインツ05で仕事をし、クリスティアン・フクスや岡崎慎司を育成し、2010-11シーズンには5位にも入った。
スタイリッシュで選手を育成できる。彼のサッカーはアーセン・ヴェンゲルと幾つかの共通点がある。ファンが受け入れられるエキサイティングな監督だろう。
ユリアン・ナゲルスマン(ホッフェンハイム)
ナゲルスマンは将来間違いなく大きな監督の一人になる男だと広く知られている。もちろん、アーセナルも必然的に欧州最大の仕事の一つだろう。
ただアンチェロッティやアッレグリと比べれば長期的なプロフェクトになることは必至である。
ローラン・コシェルニやペトル・チェフよりも若い30歳のナゲルスマン。かつてチェルシーを率いたアンドレ・ヴィラス=ボアスはそれで問題を起こしたが、改革が必要な今のアーセナルなら受け入れられるだろう。
もちろん、アーセナルのサポーターも彼ならば期待を寄せるだろうし、多少は我慢もしてくれるはずだ。
パトリック・ヴィエラ(ニューヨーク・シティ)
アーセナルのキャプテンであったヴィエラは、その後ユヴェントス、インテル、マンチェスター・シティでプレーし、2011年に引退した。
そしてシティ・グループで開発エグゼクティブに就任し、ニューヨーク・シティのリザーブを引き受けた。
2015年11月にはトップチームに昇格し、2017年にはクラブを初のプレーオフ出場へと導く。アメリカで若手監督としてその手腕を証明してみせた。
もちろんシティ・グループの人物であり、ヴィエラのライバルへの離脱は認められない可能性は高いが、アーセナルが彼を候補にすら挙げないことも考えられない。
ティエリ・アンリ(ベルギー代表アシスタント)
少しの指導経験を持っているアーセナルのレジェンドについて思いを巡らせれば、アンリに賭けることもできる。
彼はほとんどのアフターキャリアを『Sky Sports』のソファーで過ごしている。しかし、彼は真剣に指導者の道を目指していることは明らかにしてきた。
2016年からはベルギー代表でロベルト・マルティネス監督の下で働いており、今夏はワールドカップでイングランドと対戦する。
UEFAプロライセンスはすでに保有しているので、ジネディーヌ・ジダンのように古巣の監督を狙うかもしれない。ただ、アーセナルが彼の履歴書を見てどう思うかは別問題ではある。
エディ・ハウ(ボーンマス)
この40歳の監督はボーンマスで2度目の指揮を行っている。選手としても284試合をプレーしたクラブで、ボスとして確固たる立場を手にしている。
ハウはこれまでのプレミアリーグでの豊かな経験と、監督としての明るい見通しを持っている。
しかしアーセナルは彼にとってかなり大きなステップになるはずだ。
エミレーツスタジアムでアーセナルの経営を行っている人々にとって、最高レベルのスターを管理したことのない彼の経歴はどう見られるのか?経験不足と取られるだろうか。