“昭和の巨匠”がずらり

 相模原市出身の写真家江成常夫さん(81)が昭和の著名人らを撮影した「江成常夫写真展−昭和・時代の肖像−」が4日、同市中央区横山の「光と緑の美術館」で始まった=写真。雑誌連載から始まったシリーズの中から、日本の文化に大きな影響を与えた人物を中心に市が収蔵する55作品が飾られている。同美術館主催、同市の共催で4月1日まで。

 会場には、個性的な被写体を正面から捉えた作品が数多く並ぶ。指揮者・小澤征爾氏はにらみつけるような視線を放ち、作曲家・武満徹氏は謎めいた視線を投げ掛ける。黒い背景の中で沈み込むような作家・松本清張氏、侍姿の俳優・三船敏郎氏、なじみのベレー帽で温かな笑みを浮かべる漫画家・手塚治虫氏、両手を開きかけたポーズの画家・岡本太郎氏も存在感を示している。政治家や経済人ら、さまざまな分野の著名人の実像に迫っている。

 17日午後2時半からは、江成さんによるギャラリートークを予定。入館料大人500円、大学・高校生300円。午前10時〜午後6時。月曜休館。問い合わせは、同美術館電話042(757)7151。

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