新日鉄住金グループの新日鉄住金化学と新日鉄住金マテリアルズは2日、10月1日付で合併すると発表した。両社が持つ鉄鋼分野以外の素材関連技術を融合、新商品開発のスピードを速めるなどして新日鉄住金グループの総合力強化につなげる。統合会社の社名は「新日鉄住金ケミカル&マテリアル」。売上規模約2100億円、従業員数約3200人規模の有力子会社となる。
両社はいずれも新日鉄住金の全額出資子会社。化学はコークス副産物や高機能材料などの製造・販売、マテリアルズは半導体実装材料、炭素繊維などを手掛ける。統合後は関連の強い分野で両社の持ち味を生かし、競争力を高めたい考え。
例えば炭素繊維・複合材事業では、両社の技術力を融合、自動車のマルチマテリアル化などへの対応力を高める。