GSユアサの合弁会社、共同研究完了で解散 次世代リチウム電池開発に成果

 ジーエス・ユアサコーポレーション(本社・京都市、社長・村尾修氏)は、連結子会社GSユアサ(本社・京都市)が合弁会社リチウムエナジーアンドパワー社(本社・ドイツ、LEAP)における次世代リチウムイオン電池技術の研究開発を完了させたと発表した。本件に伴う連結業績予想の修正はない。

 LEAPはロバート・ボッシュ(本社・ドイツ)、GSユアサ、三菱商事(本社・東京都)の3社による合弁会社。LEAPは次世代のリチウムイオン電池技術の共同研究開発を目的として、2013年11月に設立。親会社3社はパートナーとしてそれぞれの経験を活用し、リチウムイオン電池技術に関する知見を向上させてきた。研究開発は一定の成果を得て、このたび開発活動を完了することとした。

 親会社3社は、LEAPとして次世代のリチウムイオン電池の製造は行わないことを決定し、2月27日、合弁事業の解消に合意した。LEAPの従業員は各親会社に戻り、それぞれの将来活動にこの合弁事業で得た成果を活用する。

 今後も3社は、合弁事業の取り組みの中で築いた良好な関係の下、協業を継続していく。「この合弁事業で培った技術を活用して高い競争優位性を持った次世代製品を生み出し、当社のリチウムイオン電池事業を拡大するために自社技術の進化と製品開発をさらに推進していく」(GSユアサ)。

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