【CP+】「MAVIC AIR はプロが使える強力なガジェットだ」 写真家・桐島ローランド氏講演 CP+2018のプレゼンテーションステージに写真家の桐島ローランド氏が登壇、「MAVIC AIR 〜プロフェッショナルな現場でも十分通用するスーパーガジェット〜」(DJI JAPAN株式会社)を講演し、今年1月に発表されたMAVIC AIRの、魅力と実力について話した。

「MAVIC AIR 〜プロフェッショナルな現場でも十分通用するスーパーガジェット〜」

 CP+2018のプレゼンテーションステージに写真家の桐島ローランド氏が登壇、「MAVIC AIR 〜プロフェッショナルな現場でも十分通用するスーパーガジェット〜」(DJI JAPAN株式会社)を講演し、今年1月に発表されたMAVIC AIRの、魅力と実力について話した。
 コマーシャルフォトを中心に活躍してきた桐島氏は「かつて撮影現場はドリー(撮影機材を乗せる車)やクレーンなどの大型の機材を使い、かなり大掛かりで経費もかかった」ため、早い時期からラジコンヘリにカメラを載せての撮影も行ったが操縦が難しかったという。しかしドローンの登場で、現在は撮影はシステムもシンプルになり、経費面でも圧縮でき、ラジコンヘリなどとくらべても操作は簡単になったという。
 桐島氏は特にDJIの機体をPHANTOM 1、PHANTOM 2と次々に導入し、ジンバル性能が良くなり、PHANTOM 3、PHANTOM 4ではリアルに空撮映像がコントローラー上で確認できるようになったのは大きい進化であるとした。現在はINSPIRE、PHANTOM 4を使っているが、MAVIC PROとMAVIC AIRに関してはその扱いの手軽さを強調する。

自分のMAVIC AIRを手に、その魅力について話す桐島ローランド氏=3月4日、神奈川県横浜市みなとみらい地区のパシフィコ横浜

 特に、MAVIC AIRの30fpsの4K映像が撮影できるスペックには「これからドローン空撮を始める人にとって、今はいい時代になった、うらやましい」とともに「MAVIC AIRはパーフェクトドローンである」と話す。とにかく「小型、軽量で携帯性に優れ、他者に対し威圧感が無く、ケースから出して5分で飛ばせてしまう」と常にバックパックに入れて毎日持って歩いているという。細かい話しだが、持ち運ぶ時に必要な3軸ジンバルとカメラ部分を固定するカバーも、従来に比べて簡単、確実になった。
 また DJIのアプリ「DJI GO 4」についても、撮影済み映像の自動編集機能を「良くできていて、SNSとの相性もいい」とMAVIC AIRを飛ばしてモデルを撮影、自動編集した空撮ポートレート作品を紹介した。音楽も自動で付けられた作品は、自動編集されたものとは思えないほど完成度が高かった。
 また講演の前日まで行っていたという北海道ルスツで空撮した、スノーバイクの映像を自動編集した作品も紹介された。従来からある「トラッキング」や 新しい「ブーメラン」といった飛行モードを使って、雪上を疾走するスノーバイクの激しい動きが見事にとらえられていた。最後は「Asteroid(アステロイド:小惑星)」で撮影した動画でシュリンクする編集となっていた。

MAVIVC AIRがマッピングした、今は廃墟となっている元「熱海高原ロープウェイ」の頂上駅の「玄武ドライブイン」の3D画像。

 また桐島氏は「働くドローン」としてのMAVIC AIRの実力も披露した。
 伊豆スカイラインの今は廃墟となっている元は「熱海高原ロープウェイ」の頂上駅の「玄武ドライブイン」を、3D画像を見せた。これはMAVIC AIRで自動飛行させ、3Dマッピングしたものだというから驚きだ。3D測量というとS1000クラスの大型ドローンを飛ばすようなイメージがあるが、小型のコンシューマー向けドローンでもPHANTOM 4クラスの画質があるため、バッテリー1個で済んだという。あえていえば「風に弱いことかな」と欠点をあげた。

 ドローンの今後については「落ちないドローン」の製品化を究極の目標にとしたが、現実的には更なる自動化、長時間保つバッテリーの開発など安全性の向上、法整備の課題などをあげた。
 「誰でもいい写真や映像を手軽にSNSに公開できる時代となった。プロと言われる人がいなくなってしまう。プロとしては何とも複雑な思いもがあるが、これからドローン空撮を始める人にとってすごい時代になった。皆さんが本当にうらやましい」と締めくくった。

「今は本当にいい時代になった」と話す桐島ローランド氏。

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