リーフで“移動教室” AR活用してハマの歴史学ぶ 

 日産自動車(横浜市西区)は3月、小学生を対象に電気自動車(EV)「リーフ」を使って横浜の歴史などを学ぶ“移動教室”を横浜・みなとみらい21(MM21)地区で開催する。インターネット広告やソーシャルゲームを手掛けるカヤック(鎌倉市)がソフト開発を担当。拡張現実(AR)技術を使い、タブレット端末に昔の横浜の風景を表示するなど、楽しみながら学習を進める工夫を凝らした。

 日産が、子どもたちに同社が開発した車の先端技術を体験してもらおうと企画。「マナブドライブ」と名付け、タブレット端末を持ってリーフでMM21地区を回り、クイズなどで楽しみながら学習を進める。

 特定の場所でタブレットをかざすと、ARと実物を照らし合わせた学び体験もできる。例えば横浜ランドマークタワー周辺では、実際の建物とエジプトのピラミッドや米国の自由の女神と高さを比べられる。横浜赤レンガ倉庫では、現在の建物と1911年の写真を照合して変化がないことが分かる。

 また、使用する新型リーフに搭載された自動運転機能「プロパイロット」の体験も。高速道路を走り、ドライバーに代わってアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動で制御する様子が間近で見える。

 日産の担当者は「子どもの頃から車に興味を持ってもらう狙いがある。今後、他の地域でも展開できれば」と話した。

 マナブドライブは、17〜31日までの土曜、日曜、祝日に開催。参加無料。各日6組の参加者を募集している(応募多数の場合抽選)。12日締め切り。申し込みは、日産のホームページから。

© 株式会社神奈川新聞社