屋内の非GPS環境下で障害物を回避するレンジセンサー TERABEE社 TeraRanger Evoなどのレンジセンサーを開発し販売しているTERABEE社は、自社のホームページで屋内の非GPS環境下で障害物を回避する実験映像を公開した。ArduPilot(オープンソース)での利用が可能になる。

8方向のレンジセンサーと高度計を組み合わせた強力なオブジェクト回避ソリューション

TeraRanger Towerは8個のレンジセンサーで周囲の障害物を検知する

 公開された衝突回避ソリューションは、レンジセンサーのTeraRanger TowerとTeraRanger Evoに、PixhawkのArduCopterファームウェアを組み合わせたシステム。GPSの信号が届かない屋内でも、レンジセンサーからの情報で障害物を検知して、回避飛行を行う。TERABEE社のサイトに、詳細な技術情報が掲載されているが、ソリューションの基本は8方向に取り付けられたレンジセンサーのTeraRanger Towerと、高度計として利用するTeraRanger Evoを組み合わせたもの。
 実験に利用された期待は、DJIのF450というフレームに、E310推進システム。3Dプリンターで作ったオリジナルの脚を取り付けて、TeraRanger Towerを取り付けるカスタムパーツも3Dプリンターで制作している。下向きに取り付けたTeraRanger Evoは、地面との距離を計測する。フライトコントローラーには、PixhawkにArduCopterを組み合わせて、レンジセンサーへの電源供給のために、PixhawkのSERIALポートとTeraRanger Hub PCBを接続している。ちなみに、ArduCopter 3.5版にはレンジセンサーをサポートするドライバが含まれていないが、開発バージョンで対応している。
 TeraRanger Towerは660ユーロ(約8万5千円)で、TeraRanger Evoが30ユーロ(約4千円)。

https://www.terabee.com/obstacle-avoidance-for-indoor-drone-flight/

電源はPixhawkを経由して供給する

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