金属行人(3月6日付)

 2025年開催を目指す「大阪万博」について、博覧会国際事務局(BIE、本部・パリ)のメンバーがきょう6日から8日まで来日。会場予定地の大阪・夢洲(ゆめしま)などを視察する。開催地は今年11月のBIE総会で約170カ国の代表者による無記名投票で決定するが、そこに向けて政府・経産省、大阪府・市、経団連、関経連、大商、関西同友会などが力を入れている▼万博候補地は大阪のほか、ロシア・エカテリンブルク、アゼルバイジャン・バクーの計3カ所。強敵とみられていたフランス・パリは財政難などから開催を辞退したが、ロシアもアゼルバイジャンも強敵だ▼そうした中、日本初となるG20サミット首脳会議が来年大阪で開催されることが決まった。6月末から7月初めの開催で調整が進んでいるが、「万博開催への大きなステップになる」と関係者は期待している▼大阪万博と並行して進んでいるのが、同じ夢洲に開設するIR(統合型リゾート)。国際会議・展示場、ホテル、娯楽施設、ショッピングセンターなど施設を運営し、京都・奈良などの観光と合わせ関西を発展させる計画だ▼東京五輪の後の景気浮揚の目玉である大阪万博およびIR計画の成功を期待したい。

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