古河産機システムズが組織再編

 古河機械金属は5日、4月1日付で産業機械部門の中核事業会社である古河産機システムズの組織改編を行うと発表した。中期経営計画(17~19年度)で掲げるエンジニアリング力の強化と国内市場における事業基盤の拡充を推進するのが狙い。

 従来は別の本部下にあった営業部門と設計部門を事業本部ごとに統合し、マーケティング経営による古河ブランドの価値向上につなげる。

 新組織では、事業別の責任体制を明確化するため、ポンプおよび流体設備を取り扱う「流体機械本部」、破砕機などの産業機械を取り扱う「マテリアル機械本部」、鉄鋼構造物および大型インフラ案件を取り扱う「コントラクタ本部」を新設し、各本部下に製品ごとの営業部と設計および技術サービスを担う技術部を置く。

 同社では、中計における産業機械部門の重要施策として、セクションプラント工事案件の取り込みや大型工事プロジェクト案件などのコントラクター事業の拡大を図るなど、単なる機械メーカーからの脱却を目指し、エンジニアリング力強化を推進している。

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