食品ロス約1割削減 市役所の食堂で啓発ポップ 小田原市

手作りの啓発ポップを持つ、食堂の松井美香店長(左)と環境政策課の大坪覚さん

 市では燃やせるごみの減量施策として、食べられるのに捨てられる「食品ロス」の削減に向けた啓発活動を行っている。その一つ、今年1月から市役所の食堂に設置した啓発用卓上三角柱ポップが効果を上げている。

 食堂の利用者は毎日200人ほど。「もったいない!食品ロス」と書かれたオレンジ色のポップが、テーブルごとに全部で53個置かれている。市環境政策課の職員による手作りで、ほかに宴会などで開始後30分間と終了前10分は席について料理を食べる「30・10運動」の紹介などが書かれている。

 同課によると設置から1カ月で食べ残しなどの食品ロスが約1割削減できたという。副課長の石田純一さんは「予想していたよりも良い結果。呼びかけるだけでも効果が出ることがわかりました」と話す。

 燃やせるごみの約3割は生ごみが占めることから、同課では2016年から忘新年会シーズンに栄町や早川、鴨宮の商店街や飲食店組合に食品ロスの削減を呼びかけてきた。今後は家庭に向けても取り組みを行っていく予定。

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