権太坂和泉線和泉地区 30年の整備に終止符 3月26日に全線開通 横浜市泉区

工事中の泉警察署前交差点

 区内の権太坂和泉線で、未整備となっていた和泉地区(弥生台から環状4号線かもめパーク入口付近)が、3月26日(月)に全線開通する。これで和泉地区における同線では工事が終了し、約30年をかけた都市道路整備が完了する。

 権太坂和泉線は、保土ヶ谷区狩場町を起点として、和泉町を終点にした9580メートルの都市計画道路。1990年に市道路建設事業団によって事業がスタートし、2001年に市道路局が事業を引き継いだ。

 同線は市の東西を結び、幹線道路網の骨格として重要な路線の一つ。区内においては東西連絡網が強化され、渋滞緩和や抜け道対策などが期待されている。さらに、警察署や消防署など緊急車両の拠点がある主要道路としても、緊急時における現場到着時間の短縮などが期待される。

 区内和泉地区は弥生台から環状4号線のかもめパーク入口までの1850メートルで事業が進められている。そのうち県道阿久和鎌倉の弥生台交差点から泉警察署までの780メートルが05年に開通した。

 今回開通する区間は泉警察署前交差点付近と、暫定的に開通していたかもめパークから弥生台までの1070メートル。幅員25メートルで片側2車線の道路が完成する。

開通式典

 供用開始となる3月26日を前に、前日の25日に開通セレモニーを行う予定。地元住民らが参加するテープカットなどが予定されている。26日の供用開始時間は未定。

 同線を整備する市道路局建築課によると、当初の計画から完成が遅れたという。担当者は「地域の道路として、開通によって区内の連絡機能が強化できる。地域の人には長い工事期間を理解してもらい、感謝している」と話した。

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