ノーベル賞候補 推薦状受理 高校生平和大使が意気込み 11日からオスロ派遣 中村さん、長崎市長に

 高校生平和大使をノーベル賞の候補にする推薦状が受理されたことを受け、ノルウェー・オスロに派遣される活水高2年の中村涼香さん(17)らが6日、長崎市役所に田上富久市長を訪ね、「核兵器廃絶を訴え、ノミネートに向け私たちの活動をアピールする」と意気込みを語った。

 平和大使とノーベル平和賞候補を巡っては、大使経験者や支援者でつくる実行委が推薦資格を持つ国会議員24人の推薦状を取りまとめ、ノーベル委員会へ送付、受理された。これを受けて、市民団体「高校生平和大使派遣委員会」が今月11~16日の日程で中村さんと広島の平和大使をオスロへ派遣する。

 市役所には、中村さんをはじめ、先月に平和大使として米ハワイ州を訪問した活水高3年の野瀬舞伽さん(18)のほか派遣委員会メンバー4人が訪れた。中村さんは「高校生との交流で平和の考え方を深めたい」と抱負を述べ、ノルウェー首相とオスロ市長に宛てた各親書を田上市長から受け取った。

 野瀬さんも活動報告し、今月下旬に来日予定のオバマ前米大統領の妹にあたるマヤ・ストロさんと現地で面談し、現在も連絡を取り合っていると明かした。

オスロ訪問への意気込みを語る中村さん(左)。隣はハワイ訪問を終えた野瀬さん=長崎市役所

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