女性初の海自護衛隊司令 東1等海佐が着任

 海上自衛隊の東良子1等海佐(44)が6日、横須賀基地(神奈川県横須賀市)を拠点にする第1護衛隊司令に着任した。女性の護衛隊司令は初めてで、約千人の隊員を指揮する。全国に13ある護衛隊のうち、同隊は海自最大のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」など4隻が所属している。

 着任式は、横浜市磯子区内の工場で修理中の「いずも」艦内で実施。約400人の隊員を前に、「ただいまから、第1護衛隊の指揮を執る」と訓示した。

 報道陣の取材に「職責の重い任務を与えられ、非常に身の引き締まる思い。どのような任務が与えられても遂行できる部隊にしたい」と抱負を述べた。

 女性の護衛隊司令就任については「女性ということは意識していない。目標とされるような人間になれるよう日々精進していきたい」と話した。

 東1等海佐は、女子1期生として1996年に防衛大学校を卒業。2013年には女性として初めて練習艦「せとゆき」の艦長となり、15年に1等海佐に昇任していた。

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