「イヤイヤ期は自分宣言」 保育施設代表・柴田さん講演 川崎

 横浜市都筑区の保育拠点「りんごの木」の代表を務め、子育て関連の著書も多い柴田愛子さん(70)を招いた講演会「こどものみかた」が5日、川崎市高津区の高津市民館で開かれ、子連れの父母や子育て支援者ら約150人が受講した。高津区子ども・子育てネットワーク会議の主催。

 柴田さんは、1歳後半ごろからの「イヤイヤ期」(第1次反抗期)について、自己と親の区別がつき始めた子どもの“自分宣言”であるとし、子を制止することは「子どもに感じるな、考えるなというのに等しいこと」と指摘。

 対応の一例として、子どもに服を着せるときには親が選んでも拒むため、複数の服を子どもに見せて選ばせるなど工夫するよう助言した。

 また「子育ては親だけではできない」と、地域交流の大切さも強調。今も現役の保育者として活躍する柴田さんは、最近の親や子どもとの実体験をユーモアを交えて語り、時に受講者を笑わせていた。

 8カ月の女児を連れた母親(28)は、「強制しない子育ての話を聞き、気持ちが楽になった」と話していた。

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