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ロンドン、リオデジャネイロのパラリンピック柔道(視覚障害)男子100キロ超級で、2大会連続でメダルを獲得した正木健人さん(30)が6日、川崎市中原区の市立井田中学校で「可能性への挑戦」をテーマに講演した。9日に卒業式を控える3年生約190人はメダルにも直接触れ、真剣な表情で耳を傾けた。
生まれつき弱視だったという正木さん。中学から柔道を始め、天理大まで健常者に交じって試合に出場していたことや、同4年時に弱視が進み、障害者柔道へ転身したことなどを語った。
ロンドンで金メダル、リオで銅メダルをつかんだ。リオからは視覚障害者らのためにメダルを振ると、色ごとに異なった音が鳴ることも伝えた。正木さんは「障害がある、ないに関係なく、スポーツに取り組む姿を見てもらいたい。健常者とは見えない壁があるが、どんどん変わっていくきっかけが東京パラリンピック」と、2020年の大会で金メダルを獲得する夢も口にした。
駅伝で全国大会にも出場した岸本風香さん(15)は熱心に聞き入り、「目が見えないだけで、障害があっても目標に向かって突き進む姿勢は自分たちと変わらない。パラリンピックも見てみたい」と受け止めていた。
市の「オリンピアン・パラリンピアン交流推進事業」の一環。