保育士不足で認可施設休園へ 横浜、37人は月内転園余儀なく

 横浜市の認可保育所「寺谷にこにこ保育園」(同市鶴見区)が、必要な保育士数を確保できないとして来年3月末で休園する見通しとなったことが7日、分かった。在籍している2〜4歳児37人が今月中の転園を余儀なくされており、市は転園先の調整などで支援していく方針。人手不足による休園は、市の認可保育所では初めてとみられる。

 市によると、同園は1月、市に対し「保育士の確保が思うようにできていない。新規に受け入れる余力がない」と説明し、新規園児の受け入れを停止。2月に保育士3人から4月には退職する意向が示され、その後も採用が追いつかず、今月に入り休園を決断した。3、5日に保護者に休園方針を説明した。

 同園は4月以降、新1〜2歳児の保育に限定するため、現在の2〜4歳児は3月中に転園先を見つけなければならない状況という。市は「1月の時点でもう少し状況を確認し、支援ができたかもしれない」と説明。別の認可保育所で37人分の転園枠は確保しているが、より希望に沿った転園を支援していく。

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