アネスト岩田 ターンパイク命名権取得 3月1日から名称変更 横浜市港北区

新たに改称された看板

 新吉田町にある産業機器メーカー「アネスト岩田株式会社」が箱根ターンパイク(足柄群湯河原町)のネーミングライツを取得した。3月1日から「アネスト岩田 ターンパイク箱根」と名称が変更されている。

 きっかけは同社社員が昨年の10月頃に看板を見た際、以前契約していた企業の名前がなくなっていたことに気付き、箱根ターンパイク株式会社へ問い合わせたことだったという。

 アネスト岩田株式会社は車やバイクを塗装するスプレーガン、自動車工場などの機械に使われているコンプレッサ(空気圧縮機)などを製造していることから、「車・バイク好きが多く集まる本道路と親和性が高い」と話が進められた。また、両社とも本社を神奈川県に置いていることから、地域に根差した活動を行いたいという想いが一致したことで、取得が実現したという。

 箱根ターンパイクとは、小田原市から箱根町を経由し、湯河原町に至る、約15Kmの観光有料道路。四季折々の景色を楽しめる人気のドライブコースだ。実際に下見に行ったというIR広報室の佐藤基哉さんと上駄あかりさんは「富士山も望めて景色を楽しめる素晴らしいところ。当社をきっかけに訪れる人が増え、地域活性化の一助になれば」と話す。

 同路線では、車の試乗会などさまざまなイベントを開催していることもあり、同社も今後、積極的に企画に関わっていく方針だという。

 同社はこれまでも2016年の創業90周年記念の地域向けイベント、新田小への小学生新聞寄贈などを通して地域と関係を築いてきた。佐藤さんは「これをきっかけに、今まで以上に港北区や工場のある秋田、福島で地元に貢献する取組みを行っていきたい」と話す。

 また、ネーミングライツ取得を記念して、ターンパイク特別仕様のスプレーガンを販売している。空をイメージした青色のボディに、同路線の道のりや富士山、芦ノ湖の絵が施されている。

販売中のスプレーガン

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