ロイヤルズが巧打の外野手・ジェイを獲得 契約は1年300万ドル

日本時間3月7日、ロイヤルズはカブスからフリーエージェントとなっていたジョン・ジェイと1年契約を結んだことを発表した。ジェイはメジャー8シーズンで打率.290以上を6度もマークするなど確実性の高い打撃がウリの選手であり、主に1~2番を任されることになりそうだ。

ロイヤルズの外野はレギュラー候補のアレックス・ゴードン、パウロ・オーランド、ホルヘ・ボニファシオ、ホルヘ・ソレアーのほか、若手のババ・スターリング、招待選手のテランス・ゴア、ビリー・バーンズ、マイケル・ソーンダース、タイラー・コリンズ、コディ・アッシーらによって熾烈な開幕ロースター争いが繰り広げられていたが、ジェイの加入により、この争いにはほぼ決着がついたと見られる。

チームの顔の一人であるゴードンは今季も引き続き正左翼手を務めることが確実で、昨季17本塁打のボニファシオも正右翼手としての起用が濃厚。昨オフに守護神のウェイド・デービス(現ロッキーズ)を放出してまで獲得したソレアーは、レギュラーの指名打者として起用される見込みだ。そしてジェイはセンターでオーランドとのプラトーン起用が予想されているが、近年は左投手に対しても好成績を残しており、マイナー・オプションが残っているオーランドをAAA級で待機させてジェイをフルタイムの中堅手として起用する可能性もある。通算打率.288、通算出塁率.355と安定した出塁能力を誇るため、昨季の盗塁王であるウィット・メリーフィールドとともに1・2番コンビを形成する試合が多くなりそうだ。

ネッド・ヨスト監督は「ジェイはベテランのリーダーシップと安定したバッティングをチームにもたらしてくれる。外野の守備も上手い。外野の3ポジション、指名打者、どこを任せてもチームにフィットするだろう」と巧打の外野手の加入を歓迎。エリック・ホズマー(現パドレス)やロレンゾ・ケイン(現ブリュワーズ)が抜けて若手主体のチームとなりつつあるなか、チームリーダーとしての役割も期待しているようだ。

ジェイは「ロイヤルズが再建に向かっているとは思わない。そもそも再建という言葉を使うのは好きじゃないんだ。十分に戦える戦力が揃っていると思うよ」と語り、新天地で迎える新たなシーズンに向けて意気込んだ。なお、契約は1年300万ドルとなっており、打席数に応じて最大150万ドルの出来高が設定されていると報じられている。

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