東洋製罐グループホールディングスは7日、タイにアルミ製飲料缶の新工場を建設すると発表した。タイではすでにアルミ缶を製造。同国や周辺国の飲料需要は現在堅調に推移しており、今後も拡大が見込まれている。成長する市場に対応するため、生産拠点の増設を決めた。新工場は2019年5月からの稼働を予定しており、投資金額は約90億円となっている。
新工場は連結子会社であるバンコク・キャン・マニュファクチャリングの製造拠点として開設。今後の需要増に対応するため生産増強を検討してきたが、パトゥムタニ県ランシットの既存工場に設備を増設する十分なスペースが無かったことから、新たな製造拠点を建設することを決めた。
新工場はアユタヤ県のロジャナ工業団地に建設する。敷地面積は11万2千平方メートルで、建築面積は3万4千平方メートル。アルミの2ピース缶を製造する。
まずは1ライン体制でスタートし、需要を勘案しながら順次ラインの増強を進めていく方針。タイ国内のほか、カンボジアやラオスなど周辺の東南アジア諸国の飲料需要に対応する。東洋製罐グループホールディングスとして同国でアルミ缶を製造する拠点は3カ所目となる。