ロイヤルズが通算114勝の右腕・ノラスコとマイナー契約

日本時間3月8日、ロイヤルズはエンゼルスからフリーエージェントとなっていたリッキー・ノラスコとマイナー契約を結んだことを発表した。昨季エンゼルスでチーム最多の181イニングを投げた35歳のベテラン右腕は、招待選手としてチームに合流し、開幕ロースター入りを目指す。

昨季のノラスコはエンゼルスで先発ローテーションの一角を担い、先発投手に故障者が続出したチームのなかでシーズンを通して先発ローテーションを守った唯一の投手となった。残した成績は181イニングを投げて6勝15敗、防御率4.92、143奪三振という褒められたものではなく、規定投球回に到達したシーズンでは自己最少となる6勝に終わったものの、1年を通して先発ローテーションを守り抜いた点については評価されてしかるべきだろう。2014年以降は2ケタ勝利に届かないシーズンが続いているが、メジャーデビューを果たした2006年から2013年までの8シーズンでは7度の2ケタ勝利を記録。通算114勝の実績を誇る右腕は、再建期に突入しているロイヤルズの先発投手陣に厚みをもたらしてくれるはずだ。

今季のロイヤルズの先発ローテーションは、エース左腕のダニー・ダフィーを中心に、イアン・ケネディ、ジェイソン・ハメル、ネイサン・カーンズ、ジェイコブ・ジュニスの5人で確定していると見られるが、サム・ガビーリオや新加入のトレバー・オークスらも先発ローテーション入りを虎視眈々と狙っており、ノラスコもその争いに加わることになる。場合によってはロングリリーバーとして開幕ロースター入りを果たす可能性もあるだけに、今後のオープン戦でのアピールが重要になりそうだ。なお、ノラスコはメジャーのロースター入りを果たした場合、年俸150万ドルが保証される契約となっている。また、成績に応じて最大25万ドルの出来高が設定されており、すべての条件を満たせば、年俸と合わせて175万ドルを得られるようだ。35歳のベテラン右腕の奮起に期待したい。

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