《京都》150本のしだれ梅が見頃 城南宮

しだれ梅がまるで滝が降り注ぐように広がる神苑=京都市伏見区の城南宮 (写真・田中幸美)

 桜の前には梅でしょう!桜に比べるとちょっぴり存在感が薄い梅ですが、今が盛りとばかりに咲き誇っています。

城南宮の鳥居に降り注ぐように咲き誇るしだれ梅=京都市伏見区 (写真・田中幸美)

 方除けの神社として知られる京都市伏見区の城南宮は京都の梅の名所です。紅やピンクなど艶やかな色の花をつけた枝がまるで滝のように垂れ下がる「しだれ梅」が、見頃を迎えています。

一面に咲くしだれ梅に見とれる参拝客たち

 城南宮の神苑には、平安時代の風景を再現しようと、築山から禊の小川が流れ、ピンクと白のしだれ梅約150本や、さまざまな品種の椿約300本が植えられています。「探梅」「観梅」「惜梅」と移りゆくしだれ梅の景色を楽しめます。

まるで梅の花のシャワーみたい

 見頃を迎えるこの時期には城南宮では毎年恒例の「しだれ梅と椿まつり」を開催しています。

しだれではありませんが、こんな濃い紅の梅も見られます

 訪れた参拝者たちは庭園に広がる優美な景色にため息をついたり、スマートフォンで撮影したりして思い思いに楽しんでいます。

緑の絨毯の上に散る落ち椿も鮮やかです

 しだれ梅は、2月下旬に入る頃から、神苑の「春の山」を中心に咲き誇り、今月中旬くらいまで楽しめるそうです。

しだれ梅のアーチが続く神苑  (写真はすべて田中幸美)

◆城南宮 京都市伏見区中書島鳥羽離宮7。神苑の拝観時間は午前9時~午後4時30分(受付は午後4時まで)。大人600円、小中学生400円。問い合わせは、城南宮☎075・623・0846。

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