急展開!ロイヤルズがムスターカスとの再契約に向けて交渉中

日本時間3月9日、ここまで今季の所属先が決まっていなかったマイク・ムスターカスに関して大きな動きがあった。昨季まで所属していたロイヤルズが、ムスターカスとの再契約に向けて本格的に動き始めたのだ。契約合意に向けて交渉が続けられており、契約が成立した場合は1年契約になる可能性が高いことが報じられている。

ここ最近、デイトン・ムーアGMはロイヤルズがムスターカスとの再契約に興味を持っていることを明言していた。その一方で、再建期に突入したロイヤルズがフリーエージェント選手との複数年契約に消極的であることも明らかにしていたが、今回の動きはまさにその言葉通りの動きとなっている。ロイヤルズは昨季終了後、ムスターカスに対してクオリファイング・オファー(年俸1740万ドル)を提示して拒否されているが、おそらくこれに近い金額での1年契約になるのではないだろうか。

主力選手数名が同時にフリーエージェントとなった今オフ、ロイヤルズはエリック・ホズマーとの再契約を優先していたが、パドレスとの争奪戦に敗れてしまった。ロレンゾ・ケインはブリュワーズ、ジェイソン・バルガスはメッツ、マイク・マイナーはレンジャーズへと去り、ロイヤルズは短期契約であればムスターカスとの再契約に前向きな姿勢を示していたが、他球団がムスターカスに長期契約をオファーすると見られていたため、ロイヤルズはムスターカスとの再契約をあまり現実的なものとは捉えていなかった。予想以上にムスターカスへの需要が少なかったことが、ロイヤルズにとって追い風になったと言えるだろう。

昨季のムスターカスは148試合に出場し、打率.272、38本塁打、85打点、OPS.835という自己最高のシーズンを過ごしてシーズン本塁打の球団記録を更新。2年ぶり2度目のオールスター・ゲーム選出を果たし、カムバック賞にも選出された。無事に再契約を結べば、サルバドール・ペレスや新加入のルーカス・デューダとともに、打線の中軸を形成することになりそうだ。


© MLB Advanced Media, LP.