庭に関わる全てをワンストップで 「お庭の窓口」オープン

「様の美」は、「良いものを手入れをしながら長く大切に使う」というコンセプトのもとオープンした日替わりのシェアストア。他に靴、漆器、洋服染色、仏壇のメンテナンスなどの店が出店している。庭も同じだ。手入れをしながら愛着を持って長く使いたい。下写真(左)が氏永社長

 庭の手入れやリフォームを行う「smileガーデン」などをFC展開するガーデンメーカー(愛知県稲沢市)はこのほど、庭に関する来店型のワンストップ相談窓口「お庭の窓口」をオープンした。名古屋市千種区にあるオープンモール型商業施設「星が丘テラス」のシェアストア「様の美」の一店舗として、毎週金曜日と土・日(土日は特定日)に出店している。

 ガーデンメーカーは、事業拡大のために愛知農園植木苗木(愛知県稲沢市)から分社化し、今年1月に設立された。造園、庭の手入れ、外構リフォームといった庭に関する大小あらゆる顧客の要望にワンストップでこたえられることを強みとする。

 通常、庭には植栽、外構、メンテナンスと大きくわけて3つの分野があり、それぞれには専門業者がいて、これらの分野すべてをワンストップで行うことができる業者は限られる。「お庭の窓口」は、ガーデンメーカーが運営するFCグループ「Smileグループ」の各専門業者のネットワークにより、サービスを一本化。新築時の庭の設計から草取りまで庭にまつわることなら何でもワンストップで受けることができる。

 ガーデンメーカーの氏永勝之社長は「お客様は、家と庭はワンセットと考えています。お客様にとって家は、庭も含めて家なのです」と話す。しかしながら、施主が住宅施工会社に庭の相談や依頼をしても施工範囲外として受けてもらえず、庭に関する相談や依頼をどこに頼めば良いのかわからずに困って同社を訪れるケースが多いのが実情と言う。

 氏永社長は「そんなお客様にもっと気軽に庭の相談をしてもらいたい。コンビニに行くように便利に『造園屋』を利用してもらいたい」とシェアストアへの出店の意図を明かす。また、「工務店にもぜひお客様に同行して来店してもらいたい」とも話す。

 同社では、「様の美」への出店を契機に「お庭の窓口」の全国展開も視野に入れる。

© 株式会社新建新聞社