スマートIC工事費増額 綾瀬市議会、市の責任問う声も

 綾瀬市議会3月定例会は6日、経済建設常任委員会を開き、東名高速道路綾瀬スマートインターチェンジ(IC)の新設事業に関する協定内容変更の議案が審査された。工法の変更や物価の上昇などを理由に、市が負担する工事費の概算額が6億900万円増額となる内容で、市議から市の責任を問う声が上がった。

 議案は事業者の市、県、中日本高速道路の3者が59億2700万円としてきた工事費の概算額を90億4700万円に見直す内容。市負担分の概算額は21億3200万円から、27億4100万円に増えた。

 松本春男氏(共産)は「事業費がどんどん膨らんでいる。責任は誰にあるのか」と質問し、市側は「3事業者の対応の中でこういう形になってしまった」と回答。工事費負担のさらなる増額については「想定していない」と述べた。協定内容変更の議案は賛成多数で可決した。

 綾瀬スマートICは東名高速道路の横浜町田ICと厚木ICの間に設置され、東京五輪・パラリンピック開催前の2020年度上半期の開通を目指して工事が進められている。

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