映画で伝える自助共助 10日公開、トークイベントも

 東日本大震災から7年となるのに合わせ、横浜市民防災センター(同市神奈川区)とショートショート実行委員会が防災啓発のための短編映画「ぐらがくる」を共同製作した。10日から同センターで上映し、同日と11日には関連イベントも開催する。

 映画は平林勇監督による16分の作品で、俳優の堀部圭亮さん、女優の佐藤藍子さん、山田美紅羽さんらが出演。市内に住む小学生の女児の前に関東大震災を経験したという猫が現れ、女児や両親に地震への備えや自助共助の大切さを説くストーリーになっている。

 同センターの災害シアターではこれまで発災直後の市内の被災想定などの映像を紹介してきたが、今回の短編映画は防災のための自助共助の啓発を目的に企画した。

 同センターでは「短編映画を通して、備蓄や家具転倒防止などの自助、近所の助け合いなどの共助に取り組んでもらえれば」と話している。

 同センターでは10、11の両日に「3・11被災地応援イベント〜あの時と今〜」を初めて企画。同イベントの一環として10日午後1時から、短編映画の完成披露会を開き、出演者らが震災をテーマにトークショーを行う。両日とも午前11時から「消防うどん」と呼ばれる消防の当直中の伝統料理を東北の食材などを使って先着200人に無料で振る舞うほか、東北の物産展も出展する。

 イベントは両日とも午前10時〜午後3時。問い合わせは同センター電話045(312)0119。

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