復興願い「東北給食」 相模原市立中28校で特別メニュー

 東日本大震災発生から7年を前に、東北地方で収穫された食材や郷土料理を取り入れた献立のデリバリー給食が8日、相模原市立中学校28校で提供され、生徒たちは復興支援に思いを巡らせた。

 市学校保健課によると、この日の献立は、ごはん、牛乳のほか、「大船渡ぶりとれんこんの甘辛あえ」「青森ほたてと三陸わかめのあえ物」、福島県の郷土料理「ひきないり(大根の炒め煮)」「炒(い)り鶏」「芋煮汁」「青森県産りんご」。ブリは相模原市と同じ銀河連邦共和国に加盟している岩手県大船渡市で水揚げされ、ホタテやワカメ、鶏肉、リンゴは東北地方のものを使用した。

 8日は給食がなかった2校を除く4460人分が調理され、市立相模台中学校(南区桜台)では1、2年生と一部教職員の計119人が注文した。1年4組の冨岡柊生さん(13)は「ぶりがおいしかった。震災で亡くなった人たちを追悼する気持ちを大切にしたい」と話していた。

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