スーパーGT鈴鹿テスト:ウエット〜ドライの2日目はKEIHINがトップタイム。NSXワン・ツー

 鈴鹿サーキットで行われているスーパーGTのメーカーテストは3月9日、2日目の午前/午後のセッションが行われ、午前、午後ともKEIHIN NSX-GTがトップタイムをマーク。RAYBRIG NSX-GTが続き、ホンダNSX-GT勢がワン・ツーを占めた。

 1日目は雨に見舞われたスーパーGTのメーカーテスト。2日目となった9日は、雨は止み曇天模様に。ただ、前日に降った雨が残り、ハーフウエットというコンディションで午前9時から走行がスタートした。前日同様に19台が参加しているが、WAKO’S 4CR LC500は前日のクラッシュの修復のため、WedsSport ADVAN LC500のボンネットを装着して走行している。

 ハーフウエットのうちに各陣営ではピット作業の練習を進めたりとメニューをこなしていったが、走行が進むにつれて路面は乾いていき、待望のスリックタイヤを装着するチームが現れはじめる。

 ただ、開始から1時間過ぎにK-tunes RC F GT3がストップしたため、一度目の赤旗が提示される。また、開始から1時間47分というところでは、SUBARU BRZ R&D SPORTがトラブルのためメインストレートでストップ。二度目の赤旗が提示された。BRZはその後修復成らず、テストを切り上げ。また、午前には、グッドスマイル 初音ミク AMGもミッショントラブルが起きてしまい、その後修復作業が行われたものの、終日走行することができなかった。

 そんななか、午前のトップタイムをマークしたのはKEIHIN NSX-GT。1分45秒716というタイムをマークし最速に。また、RAYBRIG NSX-GTが1分45秒757で続いた。3番手につけたのは1分46秒426を記録したKeePer TOM’S LC500で、au TOM’S LC500、カルソニックIMPUL GT-R、MOTUL MUGEN NSX-GT、ZENT CERUMO LC500、WAKO’S 4CR LC500までが46秒台をマークしている。

 GT300クラスは、午前はSYNTIUM LMcorsa RC F GT3が1分57秒749でベストタイムをマーク。マネパ ランボルギーニ GT3が1分58秒249で2番手、TOYOTA PRIUS apr GTが1分58秒732で3番手につけている。

 午前からかなり風が強めだったが、午後1時からのセッションではそれがかなり強まることに。ただ青空も見え、路面は完全にドライに転じた。途中、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3がストップしたため一度赤旗も提示されている。

 午後の走行でも1分45秒466というベストタイムをマークしたのはKEIHIN NSX-GTだ。次いでRAYBRIG NSX-GTが1分45秒752で2番手、ARTA NSX-GTが1分45秒921で3番手と、ホンダNSX-GT勢がトップ3を占めることに。ZENT CERUMO LC500が4番手、KeePer TOM’S LC500が5番手に続いた。6番手以下はMOTUL MUGEN NSX-GT、au TOM’S LC500、WedsSport ADVAN LC500、そして山本尚貴や伊沢拓也がステアリングを握ったホンダ開発車が続いた。

「トラブルもなく順調です。今回はウエットもドライもメニューをこなすことができました。ただ、フルの2018年仕様での走行は僕たちは今回が初めてなのですが、クルマはもう少し合わせ込みをしないと」というのは、KEIHIN NSX-GTの塚越広大だ。

「まだ少し跳ねがあります。それ以外は昨年のもてぎからうまくつかめている感覚で来られている。悪くない方向にいっているとは思いますが、鈴鹿と岡山は違うので、岡山でポイントをとって開幕できるようにしたいですね」

 また、チームメイトの小暮は「広大がトップタイムを出してくれましたし、僕も感触も悪くないです。クルマの進歩も感じられますし、ロングランもタイヤもいい感触です。開幕戦に向けていい流れですね」と語った。

 GT300では、午後はストップするシーンもあったが、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3が1分57秒117というトップタイムをマーク。K-tunes RC F GT3が続き、レクサスRC F GT3がワン・ツー。マネパ ランボルギーニ GT3が3番手に続いた。なお、この日は翌日に行われる鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーでの走行に向け、EIcars BENTLEY GT3とUPGARAGE 86 MC、ARTA BMW M6 GT3が運び込まれている。

© 株式会社三栄