新燃岳、北西へ溶岩流 2日ぶり爆発

火口北西側を乗り越えたのが確認された溶岩流=9日午後7時13分、鹿児島県霧島市・新湯展望台

 霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)(1421メートル)で9日、火口から溶岩が流出する「溶岩流」が観測史上初めて確認され、大きな空振を伴う爆発的噴火も発生した。福岡管区気象台によると、爆発的噴火は35回目で2日ぶり。規模はこれまでで最大となり、噴煙は火口から3200メートルまで上がって広範囲で空振も観測された。県危機管理課によると、午後5時現在で被害は確認されていない。同気象台は噴火警戒レベル「3」(入山規制)を維持し、火口から約3キロの範囲で警戒を呼び掛けている。

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