天候大荒れ、重機流され 神奈川県内

 発達した低気圧の影響で県内は9日未明を中心に大荒れの天候となり、海老名市で1時間72・5ミリと3月としては観測史上最大の雨量を記録した。横浜市や県央地域などで崖崩れや住宅の浸水などがあり、鉄道の運行にも影響した。

 県などによると、横浜、大和、綾瀬、伊勢原市と大磯、寒川町で住宅の床上・床下浸水があった。座間市では斜面が崩落し、土砂が入り込むなどした住宅2棟が損壊。横浜市青葉区の崖崩れでは、近隣の世帯に避難指示が出された。同市緑区の恩田川では、河川敷に止められていた重機やトラックが流された。

 JR東日本横浜支社によると、相模線は倉見、厚木両駅で線路が冠水したため始発から運転を見合わせ、約1万1千人に影響。相鉄線も上下線計100本が運休するなどダイヤが乱れ、5万人以上に影響が出た。

 県と横浜地方気象台は横浜市北部と川崎、大和、海老名、座間、綾瀬市に土砂災害警戒情報を発表。海老名市では降り始めからの総雨量が220ミリに達した。

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