不思議な土器 横須賀市自然・人文博物館でトピックス展示

 作った目的や使い方が分からない土器を集めたトピックス展示「何につかったの? −不思議な形の土器たち−」が10日から、横須賀市自然・人文博物館(同市深田台)で始まる。

 縄文時代から古墳時代にかけて作られたとされる12点を展示。フラスコの形をした土器の下部には液体を入れればこぼれてしまう小さな穴が開けられていたり、瓶のような土器は底が丸みを帯びていて地面に置くと転がってしまったり、用途の分からない不思議な品々が並ぶ。

 担当した学芸員は、「現代ならばアートと呼ぶかもしれないが、古代は必要な形のものしか作らなかったのではないか」と解説する。「神様にささげるなど、お祭りの場面で使われたのでは」と推測するものの、「正しいか間違っているかではなく、古代人の気持ちになって見た人が自由に想像してもらえれば」と話している。

 6月10日まで。問い合わせは、同博物館電話046(824)3688。

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