〔霧島山(新燃岳)〕爆発的噴火相次ぐ 警戒の必要な範囲を火口から4kmに拡大(3/10)

活発な噴火活動が続く宮崎・鹿児島県境の霧島山(新燃岳)では、きょう10日01:54と04:27に爆発的噴火が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が1800mまで飛散したほか、噴煙が最高で火口縁上4500mまで上がりました。
今後、火山活動がさらに活発化するおそれがあるとして、福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は10日05:05、火口周辺警報を切替発表し、噴火警戒レベル3(入山規制)を継続したまま、警戒する範囲をこれまでの火口から概ね3kmから概ね4kmに拡大しました。
気象台では、火口から概ね4kmまでの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石に、火口から概ね2kmまでの範囲では火砕流に警戒するとともに、火山灰や空振などに注意するよう呼びかけています。

■防災上の注意点
【火山性地震、爆発的噴火の発生回数】(速報値含む)
       火山性地震  爆発的噴火
3月 5日      151回
  6日      517回     18回
  7日      799回     16回
  8日      221回
  9日(00~16時) 105回      1回

【火口周辺での警戒が必要な市町村】
・宮崎県 :都城市、小林市、えびの市、高原町
・鹿児島県:霧島市

【警戒・注意事項】
・警戒:(火口から概ね4kmまで)弾道を描いて飛散する大きな噴石/(火口から概ね2kmまで)火砕流
・注意:(風下側)火山灰、小さな噴石(火山れき)、火山ガス/空振による窓ガラスの破損/降雨時の土石流

◆用語解説
「噴火警戒レベル」
・火山活動の状況に応じて警戒が必要な範囲や、とるべき防災対応を5段階に区分して発表する指標で、避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる。
 レベル5(避難):危険な居住地域からの避難等が必要。
 レベル4(避難準備):警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時要援護者の避難等が必要。
●レベル3(入山規制)●:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。●現在の新燃岳の噴火警戒レベル●
 レベル2(火口周辺規制):火口周辺への立入規制等。
 レベル1(活火山であることに留意):状況に応じて火口内への立入規制等。

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