今年の桜が早い理由は冬の寒さ

今年の桜(ソメイヨシノ)の開花は、全国的に平年より早く、10日も早く咲く所がありそうです。東京は3月20日と平年より6日早い見込みです。

その理由は「休眠打破」が順調に進んだとみられるからです。休眠打破とは、休眠状態に入った花芽が冬の寒さに一定期間さらされることで、眠りから目覚めることです。今年の冬は全国的に寒かったので、花芽はしっかりと目覚める準備ができたとみられます。ちなみに、暖冬だと目覚めがぼんやりして暖かさへの反応が鈍くなり、開花が遅れる傾向があります。

来週は、全国的に暖かくなるため、一気に花芽の成長が進む見込みで、その後、西日本と東日本では20日頃に開花となる所が多くなりそうです。

気象予報士・長谷部 愛

画像について:さくら開花予想(ウェザーマップ3月8日発表)。

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