FA市場注目の捕手・ルクロイがアスレチックス入団へ

日々近づくメジャーリーグの開幕日。未だに去就が決まらない選手もいるが、調整や実践経験の時間を考えると1日でも早く決まってほしいところ。日本時間3月10日、アスレチックスは残っているFA選手の中で注目の1人だったジョナサン・ルクロイとの契約に合意したという。

今年でメジャー9年目を迎えるルクロイは2015年以降、1度も故障者リスト入りしていない頑丈捕手で昨年はレンジャーズで開幕を迎え正捕手としてダルビッシュ有ともバッテリーを組んでいた。夏のトレードでロッキーズに移籍すると打撃好調となり46試合の出場で打率.310と結果を残し、チームのポストシーズン進出に貢献した。1年通じての成績は123試合で打率.265 6本塁打 40打点だった。

今回のFA市場では捕手部門で高評価を受けていたルクロイだったが、稀にみる市場停滞の影響を受けてなかなか移籍先が決まらない状況が続いていた。そこでバックアップ捕手を探していたアスレチックスがルクロイに白羽の矢を立てた。チームでは27歳のブルースマックスウェルを正捕手候補の1人にしていることもあり、まだ1年通じて試合出場経験がない彼をサポートする経験豊富な選手の存在が必要だった。

ルクロイとは1年契約になる見込みだが、まだ球団からは正式発表はされていないためメディカルチェックの結果を待つことになるだろう。開幕まで滑り込みとなる形で新天地が決まったルクロイ。本番までに今後の調整や実践を考えると時間はあまり残されていないが、期待されるポジションで全力を尽くす。今季のルクロイのプレーに注目だ。

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