スクーデリア・コルサがRLLRと提携しインディ500参戦。セルビアが琢磨のチームメイトに

 スポーツカーレースで数々の勝利を飾ってきたスクーデリア・コルサは、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングと提携し、ベテランのオリオール・セルビアを第102回インディ500で起用することを発表した。

 ル・マン24時間レースやセブリング12時間などに勝利し、IMSAのGTデイトナクラスでは2015年から3連覇を達成しているアメリカの強豪スポーツカーチームのスクーデリア・コルサが世界三大レースのひとつ、インディ500に挑むこととなった。

 スクーデリア・コルサは、グラハム・レイホールと佐藤琢磨を擁するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングと提携。ドライバーとして起用するのはベテランのスペイン人オリオール・セルビアだ。

 チャンプカーやインディカーなどアメリカのオープンホイールシリーズで長く活躍したセルビア。ここ数年はインディ500へスポット参戦を続け、昨年もレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングでインディ500とデトロイトのダブルヘッダーに出場。さらにファン・パブロ・モントーヤと共にユニバーサルエアロの開発ドライバーを務めていた。

「レース界でもっともスぺクタクルな光景で競うことは名誉なことだ。この素晴らしいレースの伝統の一部になることは、スクーデリア・コルサのためにいつも想像していたことであり、今年のブリックヤードを走行するのはゾクゾクするね」

「ベテランのインディカー・ドライバーであるオリオール・セルビアを起用し、優秀で確立されたボビー・レイホールと彼のレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングというチームと提携することに興奮しているよ」とスクーデリア・コルサのオーナーを務めるジャコモ・マッティオーリは声明。

 2017年に結婚し父親になった43歳セルビアは、「インディ500に出れることにまずとても興奮しているよ。昨年のレースを覚えているかい? 終盤までは本当に強いレースをしていた」

「勝つために別のパーティが必要だったんだ。明らかに両チームはとても成功し、勝っているチームだ。彼らが同意したことを喜ばずにはいられなかったね」とコメントしている。

 インディカーとF1で活躍し、現在はスクーデリア・コルサのスポーツディレクターを務めるステファン・ヨハンソンは、今年のインディ500はチームがインディカー・シリーズを試みる機会だと語る。

「マッティオーリの野心はIMSAシリーズだけでなく他の分野に進化させることだった。これは野望にとって自然な流れだと思うよ。インディカーは現時点で大きな勢いをもっている。タイミングは素晴らしいね。インディ500よりもはるかに素晴らしい場所はどこだろう? あれは世界一のレースなんだ。チームを地図上に置くのは最適な場所だし、今よりもはるかに大きい規模だね」

 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの共同オーナーであるボビー・レイホールもインディ500での活躍を期待している。

「三つの非常に強力なチームが集結するのは素晴らしいことだと思うよ。昨年IMASAシリーズに参戦し、ジャコモと知り合った。IMSAはもちろんヨーロッパでもフェラーリと共にとても成功を収めている」

「ステファンも良く知っているよ。昔はヨーロッパでお互いに戦っていたからね。ステファンのサポートは素晴らしいし、オリオールが戻ってくるものいいね。チームの一員であり、素晴らしいセットアップを生み出して、クルマの改善に貢献できるよ」

「今年は琢磨、グラハムと共にとても強いエントリーをすることができた。3つの勝つチャンスがあり、エキサイティングだね」

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