宮城県産のオリジナル品種のイチゴ「もういっこ」が10日に始まった「第7回横浜港大さん橋マルシェ」で販売され、人気を呼んでいる。宮城が誇る東北一のイチゴ産地は東日本大震災で壊滅的な被害を受けたが復活を遂げ、発生から7年となる今年も甘い大粒をたわわに実らせた。
マルシェは横浜港大さん橋国際客船ターミナル岸壁(横浜市中区)を会場に県内外のグルメを紹介するイベントで、福島や岩手からも出店。もういっこは、首都圏で宮城の食を展示販売する宮城農産(仙台市)が初出店し、1パック500円で販売した。
鮮やかな紅色でスッキリとした甘さが特徴。村上忠光代表(65)によると、大津波で多くのイチゴ農家のハウスが被災したが、JAと生産者が連携して復興を進めてきた。本格的な出荷再開から今年で5年目を迎え、首都圏で人気が高まっているという。
マルシェは11日も開催。震災発生時刻の午後2時46分には港内に慰霊の汽笛が響き、参加者が黙とうする。午前10時半〜午後3時半。入場無料。