震災7年、祈りの灯 横浜

 東日本大震災の犠牲者を悼む「追悼の夕べ」が10日、横浜市中区の大通り公園で開かれた。11日で発生7年。参加者はキャンドルの柔らかな光に包まれながら祈りをささげ、風化させないと誓った。

 日が落ちた夕刻、キャンドルが次々とともされ、参加者全員で黙とう。犠牲者の冥福を祈り、被災者の穏やかな暮らしを願った。県内にも多くの被災者が避難しており、思いを語った。

 東京電力福島第1原発事故で慣れ親しんだ土地を追われ、相模原市緑区の実家で避難生活を送る鹿目久美さん(50)は「震災の風化が進んでいるが、各地で苦労を重ねている皆の思いを共有し、助け合っていく世の中になれば」と願いを込めた。

© 株式会社神奈川新聞社