横浜商科大学生 “駅ハイ”のコースを企画 鶴見の魅力を発信 横浜市鶴見区

佐々ゼミのメンバー

 JR東日本が企画する地域の魅力を楽しむためのウォーキングイベント「駅からハイキング」。区制90周年を記念し、横浜商科大学の学生が鶴見駅からのコースを企画。正式に採用され、3月末まで実施されている。

 駅からハイキングは、JRの駅をスタートとゴールとする参加無料のウォーキングコース。季節ごとにコースは更新される。

 学生が企画する駅からハイキングは、県内では3年前に県立二宮高等学校が行って以来2回目となる。

 起業家や経営後継者の育成に取り組む佐々徹教授のゼミ生約40人が6つのグループに分かれ、「鶴見の魅力を伝えるコース」を企画。実際に地域を回りながら、3カ月かけて区内の史跡や観光スポットを調査し、昨年7月に行われたコンペで最優秀賞に選ばれた「歴史」と「坂」をテーマにした2チームの合体コースが正式に採用された。

歴史と自然に注目

 企画は鶴見駅をスタートし、馬場花木園や大本山總持寺を通る歩行距離約13・5Kmのコース。歴史や自然を楽しみ、鶴見の工業都市というイメージとは異なる側面を発見できることをコンセプトとしている。

 歴史をテーマとしたチームの代表・中司拓馬さんは「時間の流れを忘れ、ゆったりできるようなコースになっているはず」と話す。

 地域を回っているうちに坂が多いことに注目し、区内の坂を中心に調べたチームの代表・城戸颯人さんは「観光スポットでない場所に目を向けた。なにげない道の魅力を伝えられたら」とコメント。

 また、同大学独自ブランドのグッズ販売などに取り組む吉田隆弘教授のゼミでは、参加者に配布する無料の景品を制作。参加中に拾った花や葉などをしおりにできるキットを考案した。

 2月24日から実施された同コースは初日だけで302人が参加。JRの担当者は「想定以上に多い数字」としている。

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